解雇でも、不当解雇と懲戒解雇をさけよう
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指名解雇

指名解雇

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定価 : ¥ 650
販売元 : 講談社
発売日 : 1999-02

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佐高信によれば、経済小説は「人事問題を描き、情報を提供し、多分にモデル小説的要素が強い」ものであるという。その意味でも実際に起きた大手音響機器メーカーの管理職解雇事件を下敷きに雇用問題に鋭く切り込んだ本書は経済小説の傑作のひとつといえるだろう。音響メーカー「エンパイア」の人事部採用担当課長・木下真平が1年先輩の社内人事担当課長・佐々木に呼び出され、副社長が管理職の整理に動きはじめたと密かに告げられるシーンから本書は始まる。「30数名の管理職のクビを切れ」という密命を受けた副社長子飼いの人事部長、その人事部長に抗えず肩叩きの役割を担わされる管理職。年末も押し迫ったなかで、選択肢もなく突然「勧奨退職」を告げられる定年間近の管理職たち。温情主義、家族主義をもってしたエンパイアの指名解雇はマスコミでも大きく報じられ一躍注目のマトになる。入社を辞退する内定者、マスコミにリークした人物探しに躍起になる上層部。社内に走る動揺、奔走する組合委員長…。中間管理職である木下の必死の抵抗も虚しく「指名解雇」は着々と進む。社史では語られることのないクビ切りの内情に迫り、役員、管理職、若手社員がどのように指名解雇を受け止めていったのか、解雇に揺れるエンパイアの半年を浮き彫りにする。35名の指名解雇が世間に衝撃を与えた93年のこの事件は、その後本格的に吹き荒れるリストラの嵐の序章として興味深く読むことができる。(松浦恭子)

これから就職活動をはじめる若者に

平成5年に某社が実際に行った人員整理をモデルにした小説。マスコミに対し、能力の低い管理職をリストラすることをリークした上で実際に解雇したのだから犯罪に近い。同社の無能な二世経営者は欧米の人事制度を導入したつもりらしいが、このようなことを欧米で行えば訴訟沙汰になること間違いなし。経営者は無一文で路頭に迷うことだろう。

就職活動をこれからはじめる若者に是非読んでもらいたい一冊。企業と自分自身との距離のとりかたを考える上でも参考になる良書です。

去るものは日々に疎し

オーディオのパイオニア(本書ではエンパイア)の勧奨退職について著者の詳細な調査のもと独特の切口で、サラリーマンの世知辛さを描いています。
このパイオニアによる勧奨退職は事実上の指名解雇であったようで、バブル崩壊後のリストラの導火線になったようです。私自身この舞台(平成5年)の2年後の入社組みで、それ以降の慢性的な雇用調整(採用調整)のため、いつまでたっても後輩が出来ず企業内人口ピラミッドのバランスが悪いと常々感じている方なので、逆にこのような指名解雇もあってよいのかなと思いながら読んでいましたが…。

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